去年を待ちながら 1966 フィリップ・K・ディック

・著者のsfはもう10冊は読んだ? どれも結構面白いわ・・・
本書も面白かった。おすすめ
薬の幻覚なのか、現実なのか・・・何かが正しいのか、っていうのがずっと明かされず、読者が振り回される感じ
そのまま最後まで、どうなる? って感じで読めてしまった

・主人公が自己肯定感が低すぎて、最後まで自己否定をする
その人生の運の無さを呪って、それを後ろ向きに受け入れていく。
自分はこれでいい・・・という感じで欲もなく、流され、自ら沼に入る
こういう心境をずっと読まされる・・・
のが、全ての男に共通するような、人生上手くいっとらん自覚のある男の諦め。
これを突き付けられるのがつらいね
しかも、最後、離婚しないという決断をするのも、俺にはバッドエンドとしか思えんかった
確かに、いろいろあった上で、妻と共に生きていくことを決心した、とも取れるけど
俺は自殺すら出来ず、底まで落ちたが故に諦めた、自分の運命を呪って、そこに自ら乗っかる

・そして後書きにあって面白かったが、著者もこれを書いているときに離婚しようか悩んだらしい(笑)
本気の悩みがそのまま作品に反映されるっていうのが面白いね
でも、ちゃんとsfの話の中で展開されていくけん、読めてしまう
本当やったら他人の離婚問題なんて面白くないはず、やのにね

・sfガジェットもちゃんと出てくる
薬を飲むことでタイムスリップしてしまう
自分の故郷、もうなくなってしまった街、を金をかけて忠実再現する
虫みたいな宇宙生物との戦争
火星の微生物が何にでも真似してなってしまうというコピー能力

・俺的には、薬を飲んだらタイムスリップするっていうのが面白かった
あんまり聞いたことない設定やけど、他にもあるんかね?
微生物のコピーは、著者の別の短編に似たようなのがあった気する・・・

・この本も、裏表紙に結構なネタバレがある!
これだけは本当に辞めて欲しいわ・・・
おかしい、のに誰も何も思わんのか???????????

セミナー講師超入門 2017 大岩俊之

セミナー講師はもちろん、人前に立つのが絶対に出来んが、何故か気になって借りてみた
俺には興味がない仕事やけど、結構面白く読めた
分かりやすいし、ちゃんとしたノウハウになっとる。
しかし、セミナー講師ってそれ単体でも仕事になるんやね、全然知らんかった・・・
誰にでも出来る、と書いとるが、実際どうなんやろう
「大きな声で話す」こんな単純なことが今まさに出来とらんけんね

・本当に最近は、仕事に支障があるレベルで、話せんくなっとる
この本にあるように自分の声を録音して聞いてみたが、かなりやばかった
間も長くて、声質も最低で、聞くに耐えんかったわ
これで在宅で普段会議とかしよるの、めっちゃ申し訳ないわ(笑)
仕方ないけどね、もうどうすることも出来ん
が、せめて話し方とか、発声方法とか、技術で変えていけるものがあるのでは?
そっちを調べた方がいいか・・・

・準備がとにかく大事である、っていうことも書いてあって、それは良かった
何か、アドリブでも何かをやれるのが当たり前、予定調和は悪、みたいな思ってしまっとるが、実はそんなことないわ
ちゃんと準備して、本番がその通り進むことは、悪ではない。
台本とかも嫌いやったけど、そんなこと言っとられんわ・・・
内向型人間は準備に死ぬほど時間をかけていい、という教えもあるけんね

・キャッチコピーみたいな、見出し、タイトル、この重要性ね
確かに、ぱっと目を引くものってあるけんね・・・
本書では、書店に行って人気ありそうな本のタイトルを参考にしろ、ってある
今後本屋行って、積んどる本の中で、タイトルだけ集めてみるっていうのも面白そう

・本書みたいに、全然触れることがない職業について、本で知るっていうのは面白いかも
バッタの研究者のやつも前読んで面白かったけんね
出会いやね本も

本書はノウハウ本というよりは、職業紹介として、面白かった

捨て本 2019 堀江貴文

・何冊か著者の本は読んだことある
結構文章がシンプルで、文字数もあえて少なくしとるけん、分厚さのわりに読みやすいのが常
本書も読みやすかった。
内容は聞いたことあるような、ミニマリスト的なもの。
ただ物質に限らず、何でも捨てていい、っていう教えと、その考えに至るまでの幼少期からの経験が書かれとる
その自伝的な内容が結構面白かった。

 

諸行無常
改めて意味を調べてみると、世界は絶えず変化していて、同じものは一つもない、という意味やった。
仏教の教えで、人生もいつかは終わるつまり死ぬ、ということ
死を意識し、いつか来る死の前に、本当に大切なことをするべきである、みたいなことらしい。
これってハイデガー実存主義も似たようなこといっとらんかったっけ?
die with zeroでも、一番大事なことをやるべき、みたいな話やったけんね
これが先輩方からの教え、ということか。真摯に受け止めるべきやね
仕事に追われとる場合か? 果たして

 

・本書で、改めて思い知らされたのは、「意味ないものは捨てろ」ということね
物質は実際に捨てればいいけん、分かりやすい。
この連休で服を結構捨ててしまったけん、部屋はすっきりしたが・・・
でも、精神的にも捨てなければならないものが、もっとある。
本書では、例えばプライドを真っ先に捨てろ、とあった。
俺の目下の問題としては・・・例えば、気付いたらyoutubeとか適当なネットサーフィンをしてしまっとる、かね
本当はその時間読書でもやればいいとに、ね。
じゃあ、思い切ってpcを捨てるか?
pcで銀行口座とかnisaとか、絶対に必要なものもあるのに・・・それでもpc捨てるべきか?
難しい・・・
が、じゃあいつまで同じような日常をやっていくのか、っていうのもある。
この本をきっかけに、捨てるのか・・・どうしよう

 

・家におる時間、これも捨てればいいかもしれん。
家におるけん、暇すぎて、youtube見よるってだけの可能性もある。
外に出れば、youtubeを見る手段がないけんね
しかし、カフェで読書するのか、金がかかる・・・それでも家から出るべきなんか、どうなんか。
難しいけど、ストレスも捨てるべき対象
もし、俺がyoutubeをまた見よる・・・って状態をストレスに思うんやったら、捨てるべきやわ
しかし、将棋とかお笑い見ること自体は楽しいけんね。
けど、もういいわ、って言って捨てられる、捨てる習慣というのか、これは大事やね

 

諸行無常の話に帰ってくるが、結局時間を何に使うのか、っていう話よね
youtube以外にもっと大切な何かをすればいい、っていうだけ
でのその優先順位が難しい。
その代わりになるものが読書でいいのか? とも思う
本は楽しいが、youtubeと何が違う????
もう年間100冊も達成しとるけん、読書自体が頑張ってやるものじゃ無いんよね
普通にやれば出来るものになってしまった。
youtube見るように、読書出来てしまう・・・
何か外に出て、スクールとかセミナーみたいなんに金かけた方がいいんんかね・・・

 

・この本は、よくあるミニマリスト系の本と同じではあるが・・・
しかし、何か捨てたいものがあるときに、また読みたいかも。

会話が上手い人 下手な人 2020 森優子

・愛とは、約束を守ること、である。
なるほど・・・格好いいね(笑)
約束を守る、は言うは易く行うは難し、やけんね
これは明日から使えそう

 

・本書は、意外と普通のことが書かれとって、何か見たことある内容やな、っていうのも多かった
逆に言うとそれくらいしか会話について文字で語ることって無いんかもね
結局実践せんと話にならんってことか・・・
こういう本を読んでも一向に良くならんけんね当然
何かセミナーとか言って勉強するしかないんかもね
テクニック以前に、会話が嫌い、愛嬌がない、みたいなことやけんね(笑)
読書にも限界はあるよね

 

・あと難しいのは、相手がよく話す人なら、この本にあるような傾聴の姿勢は効果あると思うけど
相手が全然話さんタイプの場合はどうすればいいのか・・・
二人ともコミュ障のときが一番難しいわ
こういうの気にして何も出来んくらいなら、開き直って自分の気持ちよさで生きた方がいい気もするわ

 

・こういう本って、もともとよくしゃべる方の人向けな気もする
よくしゃべる人が、少し傾聴を取り入れたら、かなり会話が良くなる、のは分かる
そういう人も一定数見てきたけんね
しかし、俺みたいに話さんくてもいい人には、もっと前提的な話というか・・・なんかそもそもが違う気するね
上手く言えんが、やっぱりテクニックよりもっと以前の何か、っていうことか

内向型人間だからうまくいく 2020 カミノユウキ

・内向型の本ってたまに本屋で見るけん、気になっとったが、一冊あったけん借りてみた
やっぱりねって感じやけど、俺は典型的な内向型人間やった
あなたは内向型ですか、の30個の質問で29個当てはまったけんね
しかし、内向型と外向型っていうのは優劣の問題ではないって言ってくれたけん、救われたか(笑)

 

・多少は著者自身が、内向型からの意見として、外向型を攻撃するような内容とも読めるけどね
しかし、確かに世の中は外向型の人間が素晴らしい、的なイメージで汚染されきっとる
本書の例で、ホリエモンの多動力が真っ先に出てくるのは面白かった。
敵視しとらんか?(笑)
とりあえず、内向型の人間が外向型向けの本を読んでも意味がない! らしい
世の中に外向型向けのビジネス書が溢れとるっていうのはうなずけるけどね

 

・まずは、内向型の人間と自覚がある人は、それでいい、受け入れる、っていうことが大事か
生まれつきらしいけん、外向型に憧れても成れんってこと
むしろ内向型の強みを活かして生きていて、ってことね
ただ、本当に生まれつきだけで決まるのか、っていうのは疑問でもあるけどね・・・
幼少期の経験でどっちにも転がりそうやけどね。

 

・面白いのが、内向型の脳には3つの特徴があるっていうこと
1.脳の神経経路が長い
神経経路が長いと、より思考が長くなる。
一旦思考するから、反応が遅れてしまう。リアクション、レスポンスね。とっさに反応出来ない。

2.ドーパミンの量が少なくても、十分快楽を得られる
つまり、外界からの刺激が少なくて済んでしまう。から「行動」をしなくていい
逆に外向型は、量を必要とするから、行動が多くなってしまう

3.副交感神経系が強い
ピンチのときに副交感神経が強い内向型は、「闘争か逃走か」状態にならず、落ち着いてしまう。

 

・この「闘争か逃走か」の話はスマホ脳かデジタルミニマリストかでも聞いたが・・・これって全人類に備わった機能ではなく、外向型だけに備わった機能っていうことか? そうなんや・・・
しかし、内向型は引きこもるのが本来の姿、と言われとる気もして、なんとも言えんわ

 

・後、単語脳と文脈脳の違い、にも似とる気がする
外向型は単語脳で、内向型は文脈脳ってこと?
個々の人間にそんな単純な分類が出来るとは思えんけどね・・・

 

・内向型は、相手の質問の裏を読んでしまう!
これもあるあるやわ・・・さっきの思考することでレスポンスが遅れるっていうのと同じか
質問にすぐ回答出来んのよね・・・
意図を考えて固まってしまう。

 

・あとは、内向型は、社交辞令は言わなくてもいい。とか、愛想笑いせんでいい、とか
とにかく向いてないこと、本心でないこと、気持ち良くないこと、はせんでいい。
ようは気を遣わず、生きればいい、っていうことを言ってくれとる
そう聞くと悪くないね

 

・意味ないことには、全く興味が持てない。
って、しぐらしの圭一もアニメでそんな描写あったの思い出した

 

・これは、自分は内向型かも、と思っとる人にはおすすめ!
あるあるを聞くようで楽しく読めたね

誰にでもわかるハイデガー 1990 文学部唯野教授

・たまに哲学の入門書みたいなのも挑戦しよるが・・・これもまだ難しかった。
けど、かなり簡単に説明してくれとるとは思うが・・・
専門用語が多いね
多分仕方ないんやろうけど・・・でも専門用語なしで説明して欲しいかも
段々と読む気がなくなってくるけんね

 

・「実存主義」っていうのが偶に聞くが、あんまりよく分かっとらん
ニーチェ永劫回帰実存主義よね?
ようは無意味な世界の中で、それでも自分の人生を生きろ、みたいな・・・
本書の「実存主義」は、死から始めている
ニーチェは宇宙とか世界から、やったと思うが・・・
人間はいつか死ぬ存在だから、死と向き合って、死を受け入れて、人生を生きていく。
どうせ死ぬなら、死ぬまでの人生は、自分の可能性を追え、ということらしい

 

・死から始めるっていうと、葉隠がそうなんよね?
ちゃんと読んだことないけど、三島由紀夫葉隠入門は少し読んだことある
これも、死を意識して生きろ、みたいなことが書いてあったような・・・
葉隠は江戸時代、存在と時間は1923らしい
日本人と白人が似たようなことを言うっていうのが面白いね

 

・非本来性、被投
被投 = 自分が死に向かって、何者かに投げ込まれる
非本来性 = 現代の普通の日常生活、死を忘れて生きること

 

・本来性、企投
本来性 = 死と向き合う
企投 = 自ら死に向かって飛び込み、死とともに生きていく(これが実存主義

 

・普通に他人と生きていると、死を皆で忘れて、安らぎを求めて生きることになる
それは快適だが、本来的な生き方ではない
つまり死を忘れてはいけない。
それを自覚した瞬間に、他人から解放される・・・
自分の人生を生きるようになる? ってことかね
この辺も葉隠っぽいよね

 

・このハイデガーの哲学によると、まず第一に存在するのが、人間
人間が自分の知覚できる範囲が、その人の世界になる
ようは、宇宙とか自然とか、人間に関係なく存在するものについては、考慮しないことにしている
まず人間が居て、その人の哲学や世界観があり、その哲学に乗っ取って外界を見渡したときに、人それぞれの世界がある・・・?
これは確かにそうかもしれん・・・俺は自然がまずあるって思う方やけど、そう思うこと自体が人間の哲学から始めている思考であるけん、結局哲学が先に来ざるを得んってことか

 

・何か、専門用語が多くて難しかったが、ちゃんと読めば、言われとることは何となく理解できる感じする
これが実存主義ってことか・・・? まあ少し分かっただけでも収穫か
それに著者が名前を変えた筒井康隆っていうもの面白いし

聞き出す技術 2020 反町理

・著者はテレビキャスターらしい・・・が知らんかった
うっすら顔見たことあるかも、しれんが

・これは、著者が番組でゲストにインタビューする経験から、本音を聞き出すにどうしてきたか、を書いたもの
どうやら政治家をゲストに迎えることが多くて、生放送で話すけん、本音を聞き出したい、情報をより多く取りたい、っていう話
インタビューか・・・俺は仕事でそんなことするか? ほぼない気する
今は立場上、上流で客と話すこともないけんね
どちらかと言えば部下とのコミュニケーションで、本音を聞き出したいっていうんかも

・早稲田雄弁会っていうのがあるらしい・・・政治家塾みたいなもんなんかね
かなり国会議員を輩出しとるサークル
そこに著者もおった

・自然な形で相手とのコミュニケーションが盛り上がる、ようにする
そのためには・・・傾聴と質問をして、何か熱量が乗る話題が出るのを待つ
それを逃さず、それを我慢して待つ、か・・・
これは難しいね。傾聴はいいとしても、質問をいっぱい引き出し持っとかんといけんしね
接客業がいっぱい質問攻めしてくるのは、コミュニケーション取ろうとしてくれるってことか・・・
彼らも仕事を一生懸命やってくれとる、ということか
俺は傾聴はしても、相手が話す人やないと、なかなか会話も弾まん
けん、相手は本音を言わない政治家みたいなもんなんかね
政治家と会話を弾ませるくらいに知識量を持って、深い議論になるように質問しろって感じか?
そんなん難しいわ

・やっぱり仲良くなる、みたいなことか・・・友達ではないが、信頼関係があるって感じ
コミュ力が大事なんか・・・俺はコミュ障やけんね・・・

・文章が、普通に読み物として読みやすく、政治家の裏話みたいなものもあって、面白かった。ドキュメントみたいなね
これは他人にもおすすめできるかも
ビジネススキルとして、何か勉強になるかと言われると、なんとも難しいが・・・