誰にでもわかるハイデガー 1990 文学部唯野教授

・たまに哲学の入門書みたいなのも挑戦しよるが・・・これもまだ難しかった。
けど、かなり簡単に説明してくれとるとは思うが・・・
専門用語が多いね
多分仕方ないんやろうけど・・・でも専門用語なしで説明して欲しいかも
段々と読む気がなくなってくるけんね

 

・「実存主義」っていうのが偶に聞くが、あんまりよく分かっとらん
ニーチェ永劫回帰実存主義よね?
ようは無意味な世界の中で、それでも自分の人生を生きろ、みたいな・・・
本書の「実存主義」は、死から始めている
ニーチェは宇宙とか世界から、やったと思うが・・・
人間はいつか死ぬ存在だから、死と向き合って、死を受け入れて、人生を生きていく。
どうせ死ぬなら、死ぬまでの人生は、自分の可能性を追え、ということらしい

 

・死から始めるっていうと、葉隠がそうなんよね?
ちゃんと読んだことないけど、三島由紀夫葉隠入門は少し読んだことある
これも、死を意識して生きろ、みたいなことが書いてあったような・・・
葉隠は江戸時代、存在と時間は1923らしい
日本人と白人が似たようなことを言うっていうのが面白いね

 

・非本来性、被投
被投 = 自分が死に向かって、何者かに投げ込まれる
非本来性 = 現代の普通の日常生活、死を忘れて生きること

 

・本来性、企投
本来性 = 死と向き合う
企投 = 自ら死に向かって飛び込み、死とともに生きていく(これが実存主義

 

・普通に他人と生きていると、死を皆で忘れて、安らぎを求めて生きることになる
それは快適だが、本来的な生き方ではない
つまり死を忘れてはいけない。
それを自覚した瞬間に、他人から解放される・・・
自分の人生を生きるようになる? ってことかね
この辺も葉隠っぽいよね

 

・このハイデガーの哲学によると、まず第一に存在するのが、人間
人間が自分の知覚できる範囲が、その人の世界になる
ようは、宇宙とか自然とか、人間に関係なく存在するものについては、考慮しないことにしている
まず人間が居て、その人の哲学や世界観があり、その哲学に乗っ取って外界を見渡したときに、人それぞれの世界がある・・・?
これは確かにそうかもしれん・・・俺は自然がまずあるって思う方やけど、そう思うこと自体が人間の哲学から始めている思考であるけん、結局哲学が先に来ざるを得んってことか

 

・何か、専門用語が多くて難しかったが、ちゃんと読めば、言われとることは何となく理解できる感じする
これが実存主義ってことか・・・? まあ少し分かっただけでも収穫か
それに著者が名前を変えた筒井康隆っていうもの面白いし

聞き出す技術 2020 反町理

・著者はテレビキャスターらしい・・・が知らんかった
うっすら顔見たことあるかも、しれんが

・これは、著者が番組でゲストにインタビューする経験から、本音を聞き出すにどうしてきたか、を書いたもの
どうやら政治家をゲストに迎えることが多くて、生放送で話すけん、本音を聞き出したい、情報をより多く取りたい、っていう話
インタビューか・・・俺は仕事でそんなことするか? ほぼない気する
今は立場上、上流で客と話すこともないけんね
どちらかと言えば部下とのコミュニケーションで、本音を聞き出したいっていうんかも

・早稲田雄弁会っていうのがあるらしい・・・政治家塾みたいなもんなんかね
かなり国会議員を輩出しとるサークル
そこに著者もおった

・自然な形で相手とのコミュニケーションが盛り上がる、ようにする
そのためには・・・傾聴と質問をして、何か熱量が乗る話題が出るのを待つ
それを逃さず、それを我慢して待つ、か・・・
これは難しいね。傾聴はいいとしても、質問をいっぱい引き出し持っとかんといけんしね
接客業がいっぱい質問攻めしてくるのは、コミュニケーション取ろうとしてくれるってことか・・・
彼らも仕事を一生懸命やってくれとる、ということか
俺は傾聴はしても、相手が話す人やないと、なかなか会話も弾まん
けん、相手は本音を言わない政治家みたいなもんなんかね
政治家と会話を弾ませるくらいに知識量を持って、深い議論になるように質問しろって感じか?
そんなん難しいわ

・やっぱり仲良くなる、みたいなことか・・・友達ではないが、信頼関係があるって感じ
コミュ力が大事なんか・・・俺はコミュ障やけんね・・・

・文章が、普通に読み物として読みやすく、政治家の裏話みたいなものもあって、面白かった。ドキュメントみたいなね
これは他人にもおすすめできるかも
ビジネススキルとして、何か勉強になるかと言われると、なんとも難しいが・・・

すべての新聞は「偏って」いる 2017 荻上チキ

・まずは、「とうもろこしの会」のラジオでよくネタにされとるんよね、この著者は
萩上キチっていうキャラクターもおる(笑)
何か不倫しとったらしくて、それを謝罪したときに、アシスタントの南部さんに「違うと思うなあ」みたいな指摘をされた、らしい
しかし、それっていつの話なんやろうね、2年前くらいに在宅でよくSpotifyのsessionっていう番組聞きよったけど
その時は、南部さんとも楽しい感じで話しよったがね
まあ仕事っていうことか
それでも著者は降ろされずにラジオ続けとるけん、やっぱり評価されとるんやろうね

 

・本書の結論は、タイトル通り
とにかくメディアというのは偏っている
そもそも情報自体が人から人へ渡る以上、その誰かの主観によって意図の有無にかかわらず加工されてしまう
主観の干渉を受けない「完全な情報」というものは、存在せんってことかもね
つまり、全ての情報は偏っている、ということか

 

・実際テレビとかネットを見ても、かなり酷いのあるけんね・・・
フジのばいきんぐで、大昔やけど、たまたま見よったら、女優の息子で俳優をやっとる男が、レイプか何かで捕まった事件があって、それから1年とか経って誰も覚えとらんときに、それを蒸し返すような番組をやっとった
別にその事件があったよね、っていうのを普通に1年の振り返りで言う分にはいいんやけど、そうやない
街角インタビューで、世間の人が気になるニュースランキングの1位としてその事件が報道されとった
が、明らかに誰も覚えとらんし、そのインタビュー受けた人達も、1位に選んだわけではない
フリップに書かれた内容をインタビュアーに一つずつ、どう思いました、って聞く流れで答えただけ
それをテレビ側が勝手に1位にして映像を流したんよね・・・
これで俺はフジテレビを見らんくなってしまった・・・

 

・後はedgeのホーム画面? というのか、何かニュースがいっぱい表示されるサイト
あれも酷い・・・
誰も興味ないゆたぼんの近況が絶対あるし(笑)
後は、「1-0で敗退」みたいなタイトルの記事があって、それ見てみたら、韓国か中国か忘れたけど
韓国が負けて日本が勝った、サッカーか何かのスポーツで、っていう内容やった
何で主語が外国なんかね?
日本が勝った、とあえて書かずに外国を主語にしたっていうのがきつい

 

・新聞社がテレビの株主っていうの、何となくしか知らんかった
後は新聞社によって、右左が明確にあるっていうのも、知らんかった
無知やわ・・・世間知らずなん恥ずかしいね

 

・新聞の世論調査って、一回も電話かかってきたことないわ
来ても怖くて出らんと思うけど

 

江戸しぐさ?? これも全く知らんかった
関東だけなんかね

 

ニコニコ動画が出てくる・・・
これが2017やけん、その時はまだニコニコは存在感あったんかね
今は全く知らん。
ニコニコがそもそもサービス継続しとるのかもよく知らん
高校のときはよう見たけどね・・・それしかなかったしねネットと言えば

 

・何か・・・文章は意外と読みやすくて、読み飛ばすくらいにすらすらやった
が、タイトルで話が終わってしまっとるけん、それ以上のことは特に情報なかった気もする
読み飛ばしすぎて、ちゃんとは読めんかったかも・・・
でも2回目はない

誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術 2023 山葉隆久

・著者は63歳らしい・・・結構凄い人らしい

・本書では「仕事が出来る人とは、納期を守り、かつ成果を出す人。つまり生産性が高い人」と定義されとる
シンプルでいいね
生産性が高いか・・・難しいね。時間さえあれば誰だって品質が上げられるはずやけど
短時間でそれが出来るっていうのは、全員の課題か
俺は品質重視のあまり時間はかけてしまうけんね・・・
今一度、自分の仕事のやり方に無駄がないか、を評価するべきかも

・「生産性=output / input」これもシンプルでいい
けど、本当か?
限られたinputでは、品質の良いoutputはなかなか難しい・・・結局は自分で調べてinputするしかないけんね
質より量を目指せってことなんかね

・出来る人は、本人の自己評価に関係なく周りから優秀と評価される。
これも確かにね
まあ、なかなか自分で自分を優秀と言うのは、難しいけど
そう言える人にこれまで数人だけやけど、現場で会ったことある
かっこいいよね、専門のプロって感じでね
技術も経験もあって、言うことに信頼がある
俺は11年目になったんか? 社会人になってから
世の11年目と比べてどうなんやろう・・・全然駄目か(笑)
コミュニケーションが必要な上流工程は少ししか経験ないし、大人数をまとめる管理も全然経験ない。
対人スキルというのかね、どうやって鍛えればいいんやろうね

・「私は何が出来るのか、を1分で説明せよ。400字程度」
これ難しい・・・というか考えたこともなかったね
たまに現場の面接はあるけん、その度に経歴と保有スキルを整理するけど
正直大した経歴はないけんね・・・業務を覚えて設計開発できます、くらい
やけど、業務を覚えるためには時間がかかるんよね
新規開発で要件定義から入れれば、自動的に業務勉強出来るが
途中から入ると、業務勉強より作業優先してくれ、ってなるけん、なかなか難しい・・・
業務勉強用のドキュメントを整理してくれとる現場なんて、そうそうないけんね

・本書では、会計のスキルがないといけない、となって結構な頁数を会計の説明にさいとる
そこは全部読み飛ばした・・・今の俺には難しい
けど、今年度は会計とか簿記の勉強をしてみよう・・・
何か初心者にちょうど良さそうな資格あったら、それ受けてみようかね
それに着手したいけん、早く研修資料の作成とgitの勉強を終わらせんとね・・・

・重要度と緊急度のマトリクス、よく見るけん、日常生活でやってみたが・・・
意外と何もない。思いつかん
というか、既にどうでもいいことは生活の中から消えとる気がする
youtubeとか、適当なネットサーフィンくらいしかないね。
それを削ればいいのは分かっとるが、ストレス溜まるとyoutubeで無心で時間をやりすごしたくなるわ(笑)

報連相の重要性を部下に知らせるために、上司は部下からの報連相を最優先にしろ
部下とのコミュニケーションに一番時間を使え
これを頭に入れてくれとる上司なんて、世の中にどんだけおるんや
年次を重ねていけばいくほど、勉強せんくなる気するが、むしろやらんとね
そうせんと、こういう考え方に出会う機会なんてないし

・「お前がおらんくても、会社は余裕で回る」
これもね・・・偉そうなやつにこそ言って欲しいわ
ごみみたいな課長もおるけんね普通に
俺が部下に尊敬される人間になれるかは分からんが、尊敬させてくれないごみ上司が多いのは、確か
愚直に勉強あるのみ、か・・・

・本書は勉強にはなったかね
結構読み飛ばした気するけど
会計のとことか
結局皆、無駄をなくせ、生産性を上げろ、っていうことを言いたいんやろうね。
2回目はないね

なぜ、日本の職場は世界一ギスギスしているのか 2021 沢渡あまね

・著者は女性なのかと思いきや、男性
しかも、もしかして自分の名前の会社を作っている??
とんでもない人なんかも・・・

 

・俺もよく酷い現場に遭遇するけん、気になって読んでみた
世界中でアンケートを取った結果、日本はめっちゃ職場環境が悪くて皆が嫌々働いとるらしい
ごみみたいなの多いけんね、分かるが。
やけど、本書は特定の人間に限らず、組織の在り方やルールも改善するべき、という内容
コンサルのやっとる方なんかね、とにかく無駄な仕事をさっさと捨てて、生産性のある仕事をしろ、って感じの内容
分かるけど、正直優秀な人間が自分のやりやすいように周りに動いて欲しい、とも読めてしまった
皆が聞き分けのいい職場なら、シンプルな働き方に変えていって、無駄をなくして効率上げて、って言うのは分かる
しかし・・・そんな都合よく手持ちのメンバーが言う事聞いてくれるなら、そもそもギスギスせん
無視とか自分の好きなやり方しか認めんやつとか、他人を支配したい人間は確実に存在する
それが客やけん、困る・・・自社メンバーなら対処できるけど、客なんよね
自社でも全く言う事聞かん新人もおるし・・・
そういう状況でどうすれば、ってことには特に触れてなかったと思う

 

・ストレスなく働きたいっていうのは全員の願望なんは分かる
が、皆が優秀なら何もないけど、どうしても成果物の品質が悪かったり、納期に遅れたりする社員はおる
これらに対してもストレスの無いように面倒見てたら、ぬるま湯に浸かって何もしてくれん気がする
厳しさを知らんと、なかなか仕事は覚えられんよね
俺もそうやったし
でも、それが令和の働き方なんか・・・もう俺は古い考え方に染まってしまっとるのか?

 

韓非子にもあったが、賞罰が機能しているか
ようは正当な評価が各メンバーにされとるか、というのを実は全員が見とる
それが機能しとらん組織は人が居なくなっていく・・・
これは大事やね

 

・上司は配下メンバーの仕事の責任を取る立場にあるけん、メンバーに対して支配型のマネジメントをしてしまう
そうせんとなんかあったときに、上司自身が責任を問われる(お前どういう管理しとる?)ことになる
これも分かるね・・・しかし、優秀な人間は勝手に働いてくれるけん、支配せん方がいいと思う
じゃあ新人とか全然やる気のない人、言う事聞かん人にはどがんすれば?
ということは本書では語られとらん、と思う

 

ヒヤリハットの共有がしやすい環境、コミュニケーションの取りやすさ
これもかなり大事・・・itの現場は別に命がかかっとらんけん、そこまでの緊張感がないけど
やけん忘れがちになる。本当は少しの障害から大きな損害賠償に発展するけん、少しのヒヤリハットも大事
やけど、それをさせんような、部下の言う事を聞かんごみみたいなリーダーになるなってことか

 

トヨタ式のスキルシートみたいなものを作って、それで社員を評価する
これはやらんよりはやった方がいいよね。
けどそのスキルシートをどう作成するか、が難しい
そこにある項目だけをやればいい、と思われても困るし・・・
が、具体的に測れること、技術的なことについては、これは作成して各メンバーを評価した方がいいね

 

・どこかの会社は、満員電車禁止令を出しとるらしい
これ面白いね
社員のことを考えてくれとる
成果さえ出してくれれば会社は何も言わんってことか
確かに、テレワークなのに朝から時間決めて会議するっていうのも、俺は必要やと思っとったが・・・
別に結果としての成果物がちゃんと出てくるなら、フレックスみたいにしてもいいんか・・・

 

マズローの欲求の5段階のやつ、色んな本に出てくるけど、毎回忘れとる

 

・細々と参考になった部分も確かにある
けど、優秀もしくは普通の社員しか居らんのが前提になっとらんか?
ごみとの共存をどうするのか、が知りたい・・・

1%の努力 2020 ひろゆき

・何となく図書館にあったけん、借りてみた・・・・何年か前にネット記事で見たことあったし
しかし、そんなにひろゆきのファンじゃないけん、あんまり動画も見らんようにしとるんよね
意識して避けとるかもしれん・・・
印象だけやけど、理屈しかなくてうるさい(笑)
が、本ではそんなにうるさくなかったけん、よかった
あれはメディア向けのパフォーマンスなんかね、普段もあんなんやったらきついけど

ひろゆきの半生が少しかいとったけん、それは興味深かった
赤羽の団地で育って、1年浪人して、大学のときに企業した
アメリカ留学も1年しとる
大学のときはバイトをいっぱいしとる
ネットが流行りだした1990年後半に、たまたま乗れたらしい
その会社とは別で? 2ちゃんねるを作った
意外と、高校までは普通に聞こえた
大学で企業はおかしいけん、やっぱり普通の人ではないが、本書の本人評価は普通の人、らしい

・さて、1%の努力と言われても、正直読んどって内容よく分からんかった・・・あんまり入って来んかった。あんまりまとまりなかったか?
多分・・・
そもそも人生は無価値なので、利己的に、自分のために生きろ
最低限の努力をして、残りは好きなこと楽しいことをしろ
その最低限の努力さえちゃんとやれば、後は適当に生きても絶対になんとかなる
あとは、まず自分を知って、努力と思わんほど好きな分野に時間を使って、自分にとって努力ではないことに没頭しろ
それが個性になり、魅力になる
そういう人は、職場からの需要があるけん(面白味がある人はチームに入れやすい)、仕事は探せばある
だから心配しなくても、生きていけるよ、みたいなことか?

・大事かつ難しいのは、その最低限の努力が、めっちゃ難しい、ということね
本書で具体的には書いてなかったと思うけん、人それぞれの状況でやるべき努力があるっていうことか
ここで頑張れ! っていうタイミングだけは頑張ればいい、ってことかね?
それがいつなのかは、人によるのか

・なんか序盤に、ニーチェ永劫回帰みたいな話が書かれとって、やっぱり人生を楽しむっていうのが
多くの人のテーマなんかね?
ひろゆきが人生楽しんどる、とあんまり見えんかったが、まあ楽しいより楽って言う事やと思う
ストレスなく生きることが大事、みたいな
ミニマリストみたいなこともかいとるけんね
それはよく分かる・・・
しかしミニマリストになってしまうと、1%のストレス、すら嫌なんやけどね(笑)

・この本読んで、初めて自分の人生に努力があったかを振り返ってみたけど・・・
そう言われると、俺も大したことはやっとらんね
高校受験と大学受験はやっとったけど、きっかけはそれも何となく、やし
大学受験の勉強はちゃんとやったね、それは間違いない
そして、大学の推薦で仕事も決まって、その仕事でたまたま知り合った社長さんのとこに転職して、
なぜか年次が一番上やけん、上のポジションももらった
大学受験以外は適当やわ・・・運よく手に入れたね
ひろゆきに教えてもらうまでもなく、既に実践しとったかもね

・ただ、結構利己的な生き方をおすすめしとるけん、それは俺の弱いところやね・・・
何か自己犠牲の精神を大学と社会人で学んで来たけん、それで仕事があると言えばあるけど
なかなか自分の利益や権利だけを周りに主張するっていうのは、難しい
ひろゆきみたいな人に言われると、余計に嫌なんかも(笑)
仕事をブラックボックス化して、自分だけが出来るようにする・・・か
確かに、生きていく上で、利己的に生きるべきっていうのは分かる
が・・・やっぱり仕事を属人化させてはいけない、っていう考えの方が好きやけどね

・まあ内容はともかく、ひろゆきは文字の上ではまともっていうのが、分かっただけでも良かった
2回目を読みたいほどではない

六番目の小夜子 1992 恩田陸

・タイトル聞いたことあった、何でやろう・・・初めて読んだはずやけど
もしかして中学のときに読んだことあったか?
文庫の表紙が、制服の女子、何か下を指差しとるようにも見える、が話に関係なかった多分
何かタイトルだけでホラーっぽく聞こえるのが不思議

 

・読みやすくて、面白かった。ライトノベル??
読書とか映画とか旅に例えられるけど、しっかり浸かってしまって、終わった後の喪失感、悲しかったなんか
読後感というのかね、終わった・・・って面白い作品はいつも思うけど
星のカービィのゲームのエンディングで泣いたのが、全ての始まりやわ、幼稚園やったかね
あと、大体小説には美人が出てくるけん、その美人と会えなくなる、みたいな失恋のような感じやね

 

・話は、一応ホラーなんか??
いくつか明確なホラー描写はあるけど、しかし全体がホラーなのかと言われると、難しい
人怖ではあるけどね、落ちが
まあ、まず気になるのは、読み始めて、another思い出した
anotherは大学のときに小説とアニメも見たけど、ホラーギャグで、ピタゴラスイッチ的に人が死ぬのと、明らかに一杯死んでいくのに誰も突っ込まない、っていうツッコミ不在の感じが現実感がなくて、コメディとして面白かった
ああいう、とある学校にまつわる怪談、都市伝説、伝統伝承、みたいなのって一つのジャンルなんかね??
あんまり他を知らんけど
村シリーズみたいな、土着信仰でっていうのはようあるけどね
とにかく、学校にまつわる怖い話っていうので、anotherがすぐ思い浮かんだ

 

・ホラー展開もあれば、探偵小説でもあり、学園青春でもあり、いろいろ詰まっとるよね
けど、最後の大学合格までの流れは、学園青春か
ホラーで気になるのは、まず一人の生徒が自分の部屋で女の幽霊の気配がするっていうのが、結局何なのか?
明確に、この幽霊が居ました、とは書かれてないと思ったけどね・・・
学園祭の劇の途中とか、最後の屋上? の上とか、登場人物が幽霊を見た、気がする・・・っていうのはあるが
それも、登場人物の幻覚かもしれんし、そこまで明確に心霊現象があった、とは言っとらんと思ったがね
それに劇の途中で隣に座っていたはずの子が、一瞬消えたように見えた、とか書かれると、それはどうなん?
やっぱりこの子は幽霊なのか? って普通に思うしね
というか普通の人間が、急に消えたりするって書かれるのは、嘘やけん、そこはどうやったか・・・
野犬に不良が襲われるのも、まるで襲わせた、ように書かれるけんね
いや、結局普通の人なんかい、っていうのが探偵小説としてのミスリードってことなのか

 

・後、たまに出てくる「沢木容子」が、さわきようこ、さよこ、でこれが大落ちのサヨコなんか? って思ったけど違った

 

・92年の作品で、高校生が普通に煙草に酒にっていうのが、時代やわ
ちょっと面白いね、30年前はそんなんやったんか・・・
それに高校生が皆仲良すぎんか? 俺の高校は全然仲良くなかったけどね

 

・というか、一応ヒロインが、とある生徒に対して放火をけしかけるような話がある
これもどうなん?
普通に意味不明やった。わざわざ放火するように、話を持って行くのが、よく意味が分からんかった
し、人間性おかしすぎるっていうのもある。
何か、明確な目的もよく分からんかったし
これが幽霊なら、人を狂わせるためにやっている、っていうのは分かるけど、いや結局普通の人なんかい、やわ

 

・主人公と担任の先生が、両方とも「第三者」として生きとるっていうのが、面白かった
主人公は第三者から、火事を通じてヒロインとも仲良く? なって、何となく第三者ではなくなる
このサヨコの伝統に自ら関わろうとする、というのかね
ヒロインのマフラーして、合格発表も二人で行ったらしいことが書かれとるけんね
そして、大落ちの担任の先生・・・
確かに社会人になると分かるけど、区切りというのか、時間の単位としての一年、年度、というのが無くなる
学生のときは年度の単位で人生が進んでいくし、学校は生徒からすると特別な時間
やけん卒業式で泣くしね
しかし、よくよく考えると、先生というは、ただの仕事
年度が替わって生徒が変わるが、仕事は変わらない・・・ずっと代わり映えのない毎日
俺もそうやけど、仕事すると淡々と時間が過ぎていく
そこに熱量がなくなるんよね
能面で同じことを繰り返す感じ、それ自体よくよく考えると怖いが
でも、そこでこの学校の先生達は、その面白味のない職業人生に一つのスパイスとして、「サヨコ」をやっている
黒幕は先生達、っていうのは読んどれば何となく示唆がある
し、この作品の最初と最後は、全く同じ文章になっとる
この文章が、先生"達"のことを言っとると思うんやけどね・・・
大人がこの都市伝説を保つ、失われないように陰で操っとる・・・しかも、淡々と
最初は多少の熱量を持って、詰まらん仕事の中に少しの楽しみ、っていうのでやったんかもしれんが
それを10年20年とやると、このお遊びすら仕事になる、って感じがある
それで今回は、転校生を使うっていう新しい遊びをわざわざやってみた、って感じ
この大人のサイコ感が、大落ちやけん、この作品が大枠でホラー小説と言ってもいい、ようになっとると思う
俺が一番好きなドグラマグラでも、最後に若林教授が、淡々と同じことを繰り返しとるっていうのがあって最高に怖かった
それと同じような感じで、好き。良かった